あらすじ
ラトカーティス神を守護神と仰ぐ大陸アラウィサク。
そこに共存共栄する四王国のひとつアディアークの辺境に、偉大な女魔術師ヴォーヌの塔がある。
兄王子との王位継承者争いから身を退くために旅に出ることにしたこの国の第二王子ラウェルス=ラン=アディアークは
家庭教師だった大神官アールスの勧めに従い、この塔を訪れた。
旅の安全のため、剣に魔力を付与してもらうためだった。
ラウェルスはそこで、一人の少女に出会う。
修行不足のため物心ついたころからずっと一度も外へ出してもらえなかった少女。
ヴォーヌの弟子ながら魔術の素質がないために算術を仕込まれているこの少女の名は、ナダ=ルーア。
外へ出たいという彼女の必死の願いをきき、ラウェルスは少女を塔から連れ出し二人で旅を始める。
そして二人は、謎の多い絶世の美青年、レルディン=ビスラーダと出会う。

ラウェルス、ナダ、レルディン。
三人の宿命が出会い、その旅はいつしかこの世界の過去の因縁と絡み合っていく。
歴史と伝説の真実を知ったとき、三人はそれぞれの決意をする……。

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